弘前における珈琲の歴史は、約150年前まで遡ります。当時幕府の命により北方警備のため、弘前藩士が蝦夷地(現・北海道)に赴き、その時浮腫病の予防薬として配給されたのが珈琲です。庶民としては日本で初めて飲んだと言われています。大正~昭和時代には、和装に白エプロンの女給が珈琲などを運ぶ「カフエー」が流行。現在も、東北最古の喫茶店「万茶ン」を始め、弘前には歴史ある喫茶店が数多くあります。そこで、弘前の珈琲の歴史を少しでも感じてもらうため、藩士たちが薬として飲んでいた珈琲を再現。普段飲んでいる珈琲との違いを、感じていただけたらと思います。